GUIDEBOOK / 第1部

ルール編

ウケジャレイヤーの遊び方を、ゼロから順番に説明します。読み終えたら、もう対局を始められます。

1. どんなゲーム?

ウケジャレイヤーは、2人が交互に駒を動かすボードゲームだよ。相手の駒の上に自分の駒を重ねていって、最後に相手が何もできなくなったら勝ち。

相手の駒の上に重ねる……? リバーシみたいにひっくり返すんじゃなくて、上に乗せるんですか?

そう、上に乗せるんだ。乗せられた駒は、下でおさえつけられて動けなくなる。まずは、勝負がついた盤面を見てみよう。

黒の番。でも黒の駒はすべて白の下にあり、手駒もない。黒は何もできないので、白の勝ち

黒の駒、まだ盤の上に残ってますよ?

残っていても、全部が白の下だと動かせない。駒の数ではなく、動かせる駒があるかどうかで勝ち負けが決まるんだ。くわしくは8章で説明するね。

準備するもの

対局の始まり。盤には何もなく、白も黒も手駒は8枚。白から指す

マスの呼び方

マスは、横の列 a〜d と、縦の段 1〜4 を組み合わせて呼ぶよ。左下が a1、右上が d4 だ。

c3 は、左から3番目の列(c)の、下から3段目(3)のマス

列が先で、段が後ですね。

自分の番にできること

自分の番にできることは3つ。このうちどれか1つを、必ずやるよ。

  1. 移動: 盤の上の自分の駒を動かす
  2. 召喚: 手駒を盤に出す
  3. 排除: 相手の駒を盤から取り除く

まずは移動から見ていこう。

2. 駒を動かそう

駒は、縦か横に1マス動かせる。斜めには動けないよ。

b2 の白は、b3・c2・b1・a2 のどれかへ動ける

1マスずつなんですね。

それから、同じマスに自分の駒が何枚か重なっていたら、まとめて1マス動かせる。全部じゃなくて、わざと少なく取って動かしてもいいよ。

b2 に白が3枚重なっている
そのうち2枚だけを c2 へ動かした

盤面の図では、駒が重なっているマスは駒を少しずつずらして描きます。上にある駒ほど上にずれています。直前の手で駒が減ったマスは赤、増えたマスは緑で表します。

重なった駒って、どうやってできるんですか?

それが次の章の話だよ。

3. 駒を重ねよう

動かした先に駒があったら、その上に重ねる。自分の駒の上でも、相手の駒の上でもいいんだ。

白番。b2 の白を b3 の黒へ
白が黒の上に重なった

じゃあ、重ねられた黒の駒は、もう動けないんですか?

上の白がどかない限りはね。でも黒には、その上にさらに重ね返す手もあるよ。

黒番。c3 の黒を b3 へ
b3 は下から黒・白・黒 になった

今度は一番上が黒になったから、白はこのマスの白い駒を動かせない。黒が動かせるのは一番上の1枚だけで、一番下の黒は白に重ねられたままだから動けないんだ。

白番です。白が動かせる駒は、全部で何枚でしょう? c2 は下から白・黒・白・白 、b3 は下から黒・白 です。

3枚です。c2 の上の2枚(1枚だけでも、2枚まとめてでも動かせる)と、b3 の白1枚。c2 の下の白は黒に重ねられているので動かせません。

4. 連携を使おう

ここからが、ウケジャレイヤーらしいところ。縦か横に隣り合ったマスで、一番上がどちらも自分の駒になっていたら、それを連携と呼ぶよ。

b1・b2・b3 の白は縦に隣り合っていて、連携している
b1 の白を、連携を通って b4 の黒まで
1回の番で、b1 の白が b4 の黒に重なった

1回で3マスも進んだ!

通り道に自分の駒があれば、それを足場にしてどんどん進める。通ったマスの駒は、そのまま残るよ。

連携の途中で止まったら、どうなるんですか?

止まったマスで、自分の駒の上に重なるだけだよ。

途中の b3 で止まると、b3 に白が2枚重なる

空きマスや相手の駒のマスに入ったら、そこは連携ではないから、ふつうはそこで止まる。でも、駒が重なっていれば、もっと先まで行けるんだ。それが次の章だよ。

5. 連携を作りながら進もう

重なった自分の駒をまとめて動かしたら、そのうち1枚をそのマスに残せる。残した1枚が新しい連携になるから、残りの駒でさらに進めるんだ。

a3 の白3枚で、d3 の黒をめざす
b3・c3 に1枚ずつ残しながら進み、最後の1枚が d3 の黒に重なった

3枚あったから、3マス先まで届いたんですね。

そのとおり。何枚重なっているかで、どこまで届くかが変わるんだ。出発したマス(a3)は、全部の駒が出ていって空になってもいいよ。

白番です。a1 の白の駒を動かして、d1 の黒に重ねられるでしょうか?
(1) a1 に白が3枚あるとき (2) a1 に白が2枚しかないとき

(1) a1 に3枚

(1) 重ねられます。b1・c1 に1枚ずつ残して進み、最後の1枚が d1 に届きます。

(2) 重ねられません。b1 に1枚残すと、残りは1枚。c1 に入ったところで、もう残す駒がないので止まります。

2枚では c1 までしか届かない

連携の駒は拾えない

ひとつ注意。連携のマスを通るときは、そこに自分の駒を必ず1枚残す。連携の駒を拾って、連携を消しながら進むことはできないんだ。でも、1枚より多く重なっているなら、余った分は拾って一緒に連れていってもいいよ。

a2 には白が2枚重なっている
a2 で1枚拾って2枚で進み、a3 に1枚残して a4 の黒へ

もし a2 に1枚しかなかったら?

a2 の1枚は拾えないから、a1 から来た1枚だけで進むことになる。その1枚は a3(空きマス)に入ったところで止まるよ。

6. 召喚

次は召喚。手駒を1枚、盤の何もないマスに置くよ。ほかの駒の上には置けない。

白番。白が召喚できるのは、青く塗った何もないマス

最初は盤に何もないから、はじめは召喚するしかないですね。

そう。盤に駒が出てきたら、そのあとは自分の番ごとに、召喚するか、駒を動かすかを選べる。最初の何手かを見てみよう。

最初は盤に何もない。白から始める。
白が b3 に召喚。白の手駒は7枚になった。
黒が c2 に召喚。
白が a4 に召喚。
黒が d3 に召喚。このあとも、召喚と移動を自由に選んで進めていく。

手駒が残っていて、空きマスもあるうちは、いつでも召喚できる。だから手駒があるうちは負けないんだ。

7. 排除と解禁

最後の操作が排除。自分の駒が一番上にあって、その下に相手の駒があるマスを選ぶと、相手の駒を1枚、盤から取り除けるよ。

c2 は白が黒の上に重なっている
c2 で排除すると、下の黒が盤から取り除かれる

下に相手の駒が何枚もあったら、どれが取り除かれるんですか?

自分の駒より下にいる相手の駒のうち、一番上のものだよ。

c2 は下から白・黒・白・黒・白
上から2枚目の黒が取り除かれ、白が2枚続いた

いつから排除できる?(解禁)

排除は、最初からできるわけじゃない。はじめは召喚と移動だけで、ある時点から排除ができるようになる。これを解禁と呼ぶよ。このガイドでは、JuliUs. のおすすめのルール「N=1」で説明するね。

白の方が、ちょっと遅いんですね。

先に指せる白は、排除だけ少し待つ、と覚えておこう。たとえば、黒が先に8枚の召喚を終えたときは、こう進むよ。

  1. 黒が8枚目を召喚する
  2. 白の番。白はまだ排除できない
  3. 黒の番。黒は排除できる(排除してもいいし、ほかの手でもいい)
  4. 白の番。白も8枚の召喚を終えていれば、ここから排除できる

8. 勝ち負けと手番の決まり

そして勝ち負け。自分の番に、できることが何もなかったら負けだよ。

何もできないって、どんなときですか?

一番上が自分の駒のマスが1つもなくて(全部が相手に重ねられていて)、しかも召喚もできない(手駒がないか、空きマスがない)とき。動かせる駒も、出せる駒もない状態だね。最初に見た盤面がそれだよ。

黒番。黒の駒はすべて白の下で、手駒もない。黒の負け

じゃあ、相手の駒の全部に自分の駒を重ねればいいんですね。

ただし、相手に手駒が残っていたら、まだ勝ちじゃないよ。

黒の駒は白の下にあるが、黒には手駒が7枚ある。黒は召喚できるので、まだ負けではない

9. よくある疑問

相手の駒を動かすことはできますか?

できないよ。動かせるのは、一番上から続いている自分の駒だけ。

重ねられた自分の駒は、ずっと動けないんですか?

上にいる相手の駒がどけば、また動けるようになるよ。

何枚まで重ねられますか?

決まりはないよ。何枚でも重ねられる。

1回の番で、召喚と移動を両方できますか?

できないよ。召喚・移動・排除のどれか1つだけ。連携を使って何マスも進むのは、全部まとめて1回の移動だよ。

連携を通っている途中で止まってもいいですか?

いいよ。止まったマスで、自分の駒に重なるだけだ。

排除された駒はどうなりますか?

盤の外に出て、そのゲームではもう使えない。手駒にも戻らないよ。

先手と後手で、違うところはありますか?

白が先に指すことと、排除の解禁が黒より少し遅いこと(7章)。それ以外は同じだよ。

ルールは分かりました! 早く指してみたいです。

じゃあ、第2部では、勝つための考え方を見ていこう。