GUIDEBOOK / 第2部 戦略編 / 7章

連携

ここまでは、1つのマスの中の重なりを見てきました。この章では、盤の上の広がり、つまり連携の考え方を学びます。

固定や濃縮は、1つのマスの中の話だった。でも実際の対局では、駒が盤の上でどうつながっているかがとても大事なんだ。連携の使い方は奥が深くて、強い人でも難しいところだけれど、基本を3つ紹介するね。

連携を大きくする

連携がつながっていれば、駒を遠くまで運べるし、濃縮の力も遠くまで届く。だから、召喚するときは自分の駒の隣に置いて、連携を大きくしていくのが基本だよ。

良い: c3 に召喚。b3 の白とつながる
悪い: a4 に召喚。どの白ともつながらない

b3 の白は固定()だけれど、一番上は白だから、ちゃんと連携の一部になるよ。

連携は奥から消費する

これはとても大事。連携の駒を使って相手を踏むときは、相手に近い前の駒ではなく、奥の駒から使うんだ。

白番です。c 列の白(c4・c3・c2)で、b2 の黒を踏みます。A と B のどちらが良いでしょう?

A: 奥の c4 から、c3・c2 を通って踏む B: 前の c2 で直接踏む

A です。

A のあと: c3・c2 の白が残り、黒の駒が届く白の自由駒はない
B のあと: c2 が空き、c4 の白が d4 の黒に届かれてしまう

前の駒は、相手の駒と向き合う「見張り」の役をしています。前から使うと、そこに穴があき、残った駒が相手に狙われます。奥から使えば、前の形はそのまま残ります。

同じマスを踏むのに、どの駒で行くかでそんなに違うんですね。

そう。連携を通れば、奥の駒でも前まで届く。だから「どこを踏むか」だけじゃなくて、「どの駒で踏むか」まで考えよう。

相手の連携を分断する

相手の連携がつながっていると、相手の濃縮はそれを通って遠くまで攻めてくる。逆に言えば、相手の連携の真ん中を踏めば、相手の力を2つに分けられるんだ。

白番。黒は d3・d2・d1 でつながっている。白は奥の b2 から c2 を通って、真ん中の d2 を踏む
黒の連携は d3 と d1 に分かれた

この手も、前の c2 ではなく奥の b2 から行っているね。c2 で直接踏んでも分断はできるけれど、奥から行く方が良い。それから、d4 の白で d3 を踏み返す手は、5章で見たとおり、ほとんど効かないよ。

固定連携を通って、半濃縮で攻め込む

自分の固定は、上の駒を動かすと下の相手の駒が自由になるから、自分ではなかなか動かせない。でも、通り道としてなら使える。通るときは1枚を残していくから、下の相手の駒は自由にならないんだ。しかも相手から見れば、そこは踏まないと入れないマス。相手は固定連携を通って追いかけてこられない。

この固定連携と、6章の半濃縮を組み合わせた攻めを見てみよう。

白番です。d1 は白の半濃縮(黒の上に白が2枚)、c1 と b2 は白の固定です。a4 には黒の3枚の濃縮があります。白はどう攻める?

青いマス(c1・b2)は白の固定

d1 の半濃縮を2枚とも動かし、c1・b1・b2・b3 の連携(c1 と b2 は固定連携)を通って a3 の黒を踏み、a3 に1枚置いて、最後の1枚で a4 の黒の濃縮をタダ取りします(2d1a4a3)。

d1 から a4 まで、6マスの攻め込み
a4 の黒3枚がまとめて押さえられた。d1 には黒が自由になって残る

d1 の黒を自由にしちゃったけど、いいんですか?

自由になった d1 の黒は、白の固定連携の向こう側にいるから、a4 の方へは追いかけてこられない。その一方で、白は黒の濃縮をまるごとタダ取りした。解放の損より、ずっと大きな得だね。

もし上の1枚だけで行っていたら、a3 の黒を踏んだところで止まってしまい、a4 には届かなかった。半濃縮の下の1枚まで使ったからこそ、届いたんだ。