GUIDEBOOK / 第2部 戦略編 / 10章
中終盤
排除ができるようになると、固定や重なりの意味が変わります。排除が近づいてきたら、排除のあとの盤を考え始めましょう。
中盤までは、固定は互角だと言ってきた。でも、排除ができるようになると話が変わる。固定の上に乗っている側は、下の相手の駒を排除すれば、その駒を自由駒に変えられるんだ。
5章で「上に乗っている方が少し得」と言っていたのは、このことだったんですね。
潜在濃縮
潜在濃縮は、排除できるようになったとたん、1手で濃縮に化ける。濃縮は一気に攻め込む力だったね。だから、排除が近づいてきたら、自分と相手の潜在濃縮を数え始める。これが中終盤だよ。
相手の潜在濃縮の隣に召喚する
相手の潜在濃縮は、次の番に排除されて濃縮になるかもしれない。そこで、その隣に自分の駒を召喚しておくと、相手が濃縮を作った直後に、その駒で踏める。できたての濃縮をタダ取りできるんだ。
白番です。黒はもう排除ができます。a2 は黒の潜在濃縮で、黒は次の番に a2 で排除して濃縮を作るかもしれません。白の手駒は2枚。白はどう指すのが良いでしょう?
a3 に召喚します。黒が a2 で排除して濃縮を作ったら、a3 の白ですぐにその濃縮を踏めます。
a1 の白で a2 を踏むのは悪い手です。a1 は白の固定()なので、a1 の白が動くと下の黒が自由になってしまいます。
駒を動かす前に、下から何が出るかを見る
中終盤からは、もう1つ気をつけたいことがある。自分の駒を動かして、下の相手の駒を表に出すことを解放と呼ぶんだけど、出てきた相手の駒の下に、さらに自分の駒と相手の駒が重なっていると……
あっ、相手の潜在濃縮ができちゃう!
そのとおり。相手に潜在濃縮を渡すと、相手は排除1回で濃縮を作れる。中終盤からは、駒を動かす前に、下から何が出てくるかを確かめよう。
白は、排除できない時間に備える
N=1 のルールでは、白は黒より排除が遅い。黒が先に召喚を終えると、白は手駒がなくなっても、しばらく排除できない番がある。そのとき動かせる自由駒が1つもないと、固定を崩すような手しか残らなくなってしまう。