GUIDEBOOK / 第2部 戦略編 / 11章

終盤

お互いの手駒がなくなったら終盤です。ここでは1手のミスがそのまま勝ち負けになります。3つの原則と、よく出る形を覚えましょう。

終盤は、駒の数が少なくなって、先まで読みやすくなる。そのぶん、1手のミスが命取りだ。まずは3つの原則から。

「解放」って、10章で出てきた、下の相手の駒を表に出すことですよね。

そう。終盤に相手の駒を表に出すと、出てきた駒にすぐ踏み返されてしまう。だから、踏むときも、下の駒を出さずに済む駒で踏むんだ。

濃縮を踏めるなら、逃げずに踏む

白番です。白は b1 の1枚だけ。a1 には黒の2枚の濃縮があります。白はどうする?

b1 の白で a1 の濃縮を踏みます(b1a1)。黒の2枚がまとめて押さえられ、黒の支配マスがなくなって、白の勝ちです。

踏んだ: 黒は何もできない
逃げると: 黒の濃縮が2枚で追いかけてきて踏まれる

1枚で濃縮を踏めるなら、それがいちばん。半濃縮で踏むときは、6章で見たように、下の相手の駒を出さないよう上の分だけで踏むのが基本だよ。

固定どうしなら、先に排除する

実戦でいちばんよく出る終盤がこれ。白の固定と黒の固定が隣り合っている。

白番。a1 は白の固定 、b1 は黒の固定

a1 の白で b1 の黒を踏めば勝ちですよね!

それが落とし穴。a1 の白が動くと、下の黒が出てきて、すぐに踏み返されてしまうんだ。正解は、先に排除すること。

白番。a1 も b1 も固定。
a1: 白が a1 で排除。a1 の白は自由駒になった。
b1: 黒も b1 で排除する(b1 の黒を動かすと、下の白が出てきてしまう)。
a1b1: 白は自由駒になった a1 で、b1 の黒を踏む。黒の支配マスがなくなり、白の勝ち。

排除すると、自分の固定の上の駒が自由駒に変わる。相手も排除し返してくるけれど、先に自由駒を作った方が先に踏める。固定どうしなら、先に排除した方が勝つんだ。

相手の潜在濃縮の隣でも、先に排除

白番。a1 は白の固定、b1 は黒の潜在濃縮

黒の潜在濃縮が隣にあるなら、濃縮になる前に踏んだ方がいいんじゃないですか?

a1 の白で踏むと、a1 の下の黒が出てきて、また踏み返される。ここでも先に排除だよ。

白番。
a1: 白が a1 で排除。a1 は白の自由駒。
b1a1: 黒は b1 の上の駒で a1 を踏んだ。すると b1 の白が表に出る。
b1: 白は表に出た b1 で排除。b1 も白の自由駒になった。
a1: 黒は a1 で排除して、a1 の黒を自由駒にする。
b1a1: 白が a1 の黒を踏んで勝ち。

相手が踏んできても、相手の駒の下に埋まっていた自分の駒が出てきて、取り返せるんだ。

追い詰め: 1枚どうしは距離で決まる

最後に、1枚どうしの追いかけっこ。駒は1手で必ず1マス動くから、2つの駒の距離(縦と横のマス数の合計)は、1手ごとに必ず1つ変わる。自分が指したあとに、相手との距離を2にしておくと、相手はいずれ自分の隣に来るしかなくなるんだ。

白番。白 c3、黒 b1。距離は3。
c3c2: 白は c2 へ。距離は2。
b1a1: 黒は角へ逃げた。距離は3。
c2b2: 白は b2 へ。また距離2。黒はどこへ動いても白の隣。
a1a2: 黒は a2 へ。白の隣に来てしまった。
b2a2: 白が踏んで勝ち。