GUIDEBOOK / 第2部 戦略編 / 4章
駒の値段
どちらが有利かを数える物差しを持ちましょう。ウケジャレイヤーでは「自由駒」を1点と数えます。
どちらが有利かを考えるとき、駒に点数をつけて数えると分かりやすいよ。
ウケジャレイヤーの駒はみんな同じですよね。全部1点ですか?
惜しい。数えるのは、盤の上の駒全部じゃなくて、自由駒だけなんだ。
自由駒
いくつかの形で数えてみよう。白の自由駒は何枚かな。
| 形 | 白の自由駒 | わけ |
|---|---|---|
| 1 | 下に何もないので、自由に動ける | |
| 3 | 白の濃縮。3枚とも動かせる | |
| 0 | 上の白が動くと、下の黒が自由になってしまう | |
| 1 | 上の白が動いても、出てくる黒は白の上に乗っているので、黒は自由にならない | |
| 1 | 上の1枚は自由に動ける。下の白まで動かすと、黒が自由になる(半濃縮、6章) | |
| 手駒 | 1枚1 | いつでも盤に出せる |
の白は、上に乗っているのに0点なんですね。
そう。下の黒は動けないけれど、上の白も、動けば黒を自由にしてしまうから、うかつには動けない。おたがいに自由を失っているんだ。この形は「固定」と呼んで、5章でくわしく見るよ。
1枚で1枚を踏んでも、差はつかない
白が1枚で黒の1枚を踏むと、白も黒も1点ずつ減る。差は変わらないんだ。
タダ取り
じゃあ、どうやったら差がつくんですか?
濃縮を、少ない枚数で踏んだときだよ。1枚の駒で、下の濃縮を全部まとめて押さえられるからね。これをタダ取りと呼ぶ。2章の対局の22手目を、マテリアルで数えてみよう。
- 白: d1 の濃縮(3点)と d2 の1枚(1点)が、黒に踏まれて0点に。残りは手駒の2点だけ(6 → 2)
- 黒: a4 の濃縮の3枚のうち、c2 に置いた1枚は自由駒のまま。d2 と d1 に乗った2枚は、相手を踏んでいるので0点(6 → 4)
白は4点も減ったのに、黒は2点しか減ってない!
そう、たった1手で2点の差がついた。この差がそのまま勝負を決めたんだ。マテリアルで1点でも先に勝った方が、ぐっと勝ちやすくなる。2点差がつくと、ほとんど逆転できないよ。
白番です。白と黒のマテリアル(自由駒+手駒)を数えてみましょう。b3 は 、c2 は 、d1 は です。
白6・黒6で互角です。
- 白: b3 の固定は0、c2 は1、a1 は1、手駒が4 → 6
- 黒: b2 は1、d1 の濃縮は2、手駒が3 → 6